年の瀬にそっと灯す志

師走という言葉がぴったりなほど、いよいよ冬本番となってきました。

例年この時期はクリスマス目前ということもあり、街はイルミネーションやネオンで華やかに彩られています。
もちろん、そんな賑わいとは無縁の生活を送りながら、21時には消灯する日々に変わりはありませんが、今月に入ってからは自分でも少しペースを落としているように感じています。

一つは、先月あまりにも体調を崩してしまったこと。感染症の流行期でもあり、できるだけ人混みを避けていること。そして何より、自分のメンタル面の影響が大きいのだろうと思っています。

このブログも、前回の投稿から随分と間が空いてしまいました。
年中動き続ける“マグロ体質”と揶揄される私ですが、今の自分は、動くための気力や情熱が少し不足しているのかもしれません。

要因はいくつか思い当たりますが、年が変わればまた流れも変わるでしょう。
いまはただ静かに、自分を見つめ直し、心穏やかに過ごしていければと思っています。

先月以来、土曜日も出張や研修で終日拘束され、練習にもあまり顔を出せていません。指導に関しては元さんに任せきりになっているのが現状です。
それでも、日々の動画を見る限りでは個々の成長を感じられますし、最近再開された部員ブログを読むと、安心しつつ“応援者”にまわっている自分もいます。

また最近では、体調不良が自分だけに留まらず、病気やケガで練習を欠席する部員も少なくありません。体調管理とメンタル面は、特に大事な季節なのだと感じています。


先週の日曜日は、久しぶりに練習に顔を出し、午前中はエルゴ、午後は乗艇練習に参加しました。
エルゴでは個々の課題を見つけてレクチャーし、午後は私自身も復帰明けということでダブルスカルに乗りながら、テクニカルドリルの意味を伝えつつ漕ぎ込みました。

最近は本当に元さんに頼りきりで、指導の面では以前ほど関われていません。それに伴い、部員たちとの関わりも薄くなりがちですが、気持ちだけは途切れないよう、自分にできる形でサポートを続けていくつもりです。


おそらく今年最後のブログ投稿になると思います。

振り返れば、今年も激動の一年でした。
春練習を境に部内が分裂し、不安を抱えたまま新入生勧誘を迎えました。
それでも予想以上の入部者があり、部が変わり始める可能性を感じられた一方で、部を去る者もいました。

監督を引き受けて以来、退部という現実を突きつけられるたびに葛藤します。
ですが、いついかなる時も失ってはいけないものは「夢と志」だと、自分に言い聞かせています。
それがなければ、人は続けられないのだとさえ思っています。

皆さんは夢をお持ちでしょうか。
歳を重ねると、夢と現実の狭間で自分を見失いそうになることもあります。
だからこそ、志が支えになります。志は自分ひとりでも保てるものであり、その志さえあれば人は歩み続けられると信じています。

今年こそ、と挑んだインカレで夢が砕かれたとしても、元さんの加入で新しい道が開かれ、白川が全日本という大舞台で金メダルを獲った姿に励まされ、再び夢と志を取り戻すことができました。

この部活を通じて、私は本当に多くを得て、学ばせてもらっています。
しかしそれは私だけでなく、皆にとっても意義あるものであり続けなければなりません。そのためには、私たち自身もまだまだ成長していかなくてはいけません。

来年には再び情熱を取り戻し、さらなる挑戦を続ける自分でありたいと思っています。今はその時が来るのを静かに待とうと思います。


最後に、今年一年も多くの方々の支えのおかげで、ボート部は歩み続けることができました。
現場で部員を支えてくれるスタッフの皆さん、いつも温かく応援してくださる保護者の皆さま、そして物心両面で支援してくださるOB・OGをはじめとした関係者の方々。
本当にいつもありがとうございます。

まだまだ不自由な活動を強いられている部員たちのために、私にできることは多くあると思っています。すべてをやり切れていないのは自分の力不足でもありますが、長い年月をかけて育ててきた環境でもあります。
1年、また1年と続けてこられるのは、そこに部の確かな成長があるからです。

来年もこの部が成長し、輝かしい未来に向かって歩み続けられるよう、引き続き温かいご支援とご声援を心よりお願い申し上げます。

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