皆にとっての成長機会

4月に突入しました。遅れていた桜の開花も進み、先週末は関東の各地で見頃となっていましたが、本日の雨によって満開の桜もこれを機に散り始めるのでしょうか。

私事ですが、昨日でまた一つ歳を重ねました。1年が早いと思えば、歳をとるのも同じくしてまた早いものです。

この世に生を受け、こうして健康に元気で過ごせていることに感謝しながら、産んでくれた母にも感謝のメッセージを送りました。

先日の激励会でも多くの保護者に参加いただき、いつも選手らの活躍を温かく見守ってくれていますが、部員らもまた生まれた日にこそ、時には改まって感謝を伝える日にしてほしいと思います。

 

さて、4月のスタートと同時に勧誘活動が行われ、週末には初めての試乗会を開催しました。

土日であわせて計5名の新入生が参加してくれましたが、天候にも恵まれ、戸田という環境、ボートという競技、そして当部一番のウリでもある部員らと触れ合ってくれたようです。

今年は大所帯にするくらいの覚悟で『入部希望者10名』を口にしてきましたが、現実はそれとは程遠い勧誘の手応えのようですが、これからの巻き返しに期待したいと思います。

今はTAを中心に多くのコンテンツを発信してくれています。

ボート部を知るきっかけさえあれば興味をもってくれる可能性は広がっています。

そう、そのきっかけこそが一番難しいわけですが、我々は今できる最大限のことを粛々と発信し続けていくしかないのだろうとも思います。

ちなみに以前よりラキ君に撮影、編集をお願いし、作成を進めてきた私の動画もいよいよ公開間近です。

ある意味、オフィシャルには初めての顔だし、名前だしで世に宣伝するわけですから、これを見て入部を決めたと言ってくれる学生が1人でもいてくれたらなと淡い期待を抱いてもおります。

 

また先週は開幕戦となるお花見レガッタを戦い終えて、改めて今後についてのミーティング機会を持ちました。

そこでは各々の考えを聞きながら、今後のクルー編成、練習内容をどうしていくかという点についての方向性を議論しました。

結局、その日に結論付けることはなく、最終的な判断は部員らに託しましたが、後にこの一か月間を個々の成長期間に位置づける私の提案を受け入れてくれたようです。

これは決して、拘束なく自由になる期間という位置づけではなく、もっとも個のスキル、フィジカルを伸ばすために今必要なことだと思って提案したものです。

特に春練で定めた目標を上級生は達成することができていないという現実もあります。

レースやイベントに追われて目標評価についての振り返りができずにいますが、ことエルゴスコアに関して言えば、まだ更新できていないのも現状なのです。

これから全日本選手権を目指すのであれば、この一か月間をどう過ごすか、これが問われるわけですから自覚ある行動で、個々の意識を高めてもらう必要があるのです。

とは言え、すべての練習が個々になるわけでなく、まとまったエルゴ練習やお花見レガッタで課題となった漕ぎの統一性も大いに検討していくつもりです。

特に漕ぎの統一性という点では、リギングをはじめ、自分自身の感覚を本来のボートの動きにあわせていくことを学んでもらおうと先日から伝えはじめました。

今まではどちらかというと感覚に近い漕ぎそのものだったものが、より自身の体格や漕ぎに適したかたちのいわゆるピッタリを求めていくのもリギングの効果の一つです。

そしてこれを元に漕ぎのリズムをまずは改善しようと試みはじめたのが先週末です。

時間に限りがあり、すべてを伝えることはできませんでしたが、ここからまた少しの変化を加えながら、更なるスピードを追求していくきっかけになればと思います。

そのためにも練習後の動画での確認や技術的な面での議論の機会も増やしていかねばなりません。

たった一か月で何ができるか分かりませんが、こうした少しの変化をまた一つのきっかけにして成長していってほしいと思います。

部員らは他にも新入生対応や新年度の授業など、ボート漬けであった春練とは打って変わって忙しくなることでしょう。

ですが、これこそがまさに成長機会です。是非頑張って取り組んでほしいですね。

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