今求めるのは反応の良さ

いよいよ世間もGWに突入でしょうか。

今日から3日間はGWのはざ間ともなりそうですが、きっとお休みの人も多いのでしょうね。今朝の駅で行き交う人や電車に乗る人の多さはいつも通りしたが。

最近では大学も祝日は普通に授業が行われるようですから、学生らにとっても今週一週間というのは通常の生活とあまり変わらないのでそういうことも影響しているのかもしれません。

私は日曜日、火曜日と休日に練習へ参加してきましたが、ここ最近との指導と違ったのは、自身もシングルスカルで水上に出て近い距離間で練習を見たことです。

指導ついでにちゃっかり自分も久々にシングルスカルでUT(Utilization training)をしてみましたが、それほど強度をあげているわけでないのに負荷がかかっていたので、ローイングはやはり良い運動だなと改めて感じました。

それでも年齢を重ねるに連れて『いかに楽して漕ぐか』と結城さんとよく話しているので、今くらいの漕ぎ方のほうがある意味で完成形に近いのかなとも思っています。

でもこうしてたまに自分自身でも水上に出ていくと改めて学ぶことや発見もあるので、暖かくなってきたからには今後も定期的に継続して行っていこうと思います。

当部は多くの大学が現在行っているモーターボートでの並漕ができません。(これは保管場所がないことが最大の要因です)

ですから、乗艇練習を水上で追いかけながら動画で撮影してやることも、近い位置からコミュニケーションを取ることも叶いません。

それでも自分には自らこうして水上に出て行って、より近い位置で見てやることもできるわけなので、これが自分なりの精一杯の関わり方でもあるのです。

実際に日曜日なんかはコースがなかなか開放されないのもあって、船台付近で何度も周回しながら直に水上でコミュニケーションを取ったり、撮影することもできました。

またその後は飯尾を追いかけるかたちでUTを行うことで、私のリズムやエントリー動作などを伝えることにも役立ったようなので、もう少し体力を戻して今後は2,3周は付き合えるようにしたいと思います。

最近、このブログで自分たちが現在掲げるキャッチの課題について触れてきていますが、今回も追加でもう一つだけ触れておこうと思います。

エントリー、キャッチというのは水上での技術を指し、これを習得しようと試みているわけですが、実はもう一つ大事なことを考えています。

それは『反応』です。この反応というのは正確には腕から脚への伝達だとも思っています。

日曜日の午前はエルゴ練習でもあったので、この反応について少し皆にも考えを共有しました。

ボート競技を大学から始める選手と高校から続けてきた選手との大きな差はこの反応という点が大きく違うと思っています。

もちろん経験年数というキャリアは違って当然ですが、大学から始めた選手がなかなか追い付けない一つの理由にこれが関係していると私は思うのです。

高校生はそれこそハイレートでバシバシ練習を積み重ねるのに対して、大学生にはそれこそUTを中心とした練習をベースにしています。

どちらが良い、悪いというより、ボート競技で求められていることをきちんと理解して、教えることが必要なんだと思っています。

ただやみくもに今日もUT15kmです!なんてやっていては本当に追い付けるものも追い付けないのだと最近は特に思うようになりました。

UTだとどうしても低いレートで重い水をつかんで、力で漕ごうと癖づいてしまうのだと思うからです。(上級者はきっとそんなことはないでしょうけど)

そもそも人間の身体的な成長のピークは10代後半から20歳前後だと思っています。

スポーツ選手のピークはそれこそ20代半ばとも言われますが、それはあくまで肉体的なものであって、反射神経や運動能力という点では私は前述の通りと考えています。

もちろん競技を続けたり、運動を続けたりすれば更なる成長も可能なんだとは思います。

ただ、全力疾走って高校を卒業したらほぼやらないですし、お酒を飲みはじめたり、運動をしなくなったり、そういうことも起因してのあくまで統計的な数値なのかもしれません。

でもやはりこのボート競技でもオールを入れた瞬間に体で反応して艇を進めるには、いかにしてこの反応で身体を使い切ることが重要かを物語っているので、今の練習法では少し限界を感じているのも事実です。

逆を言えばボート競技をはじめるなら本当に若いうち、それこそ中学生くらいの方がいいです。

これは体を使って艇を進めることが若いころの方が容易にでき、体重も軽いこともその要因になっていると思うからです。

この理論を実証すべく我が子に競技を薦めましたが、期待には応えてくれなかったので笑、正解のでない私の戯言と受け取ってもらってもかまいません。

それでもこの反応を養う方法をこれから考えていこうとも思っています。

もちろん大学のボートにはこの反応に加えて肉体的なパワーをも要するでしょう。

そういう意味で、そこはフィジカルトレーニングの効果もあって、他と比べてもそう違いはない程度までに成長してくれていますから、あとはこの反応という点をどう理解させて、実践できるかが重要なのです。

シンプルに述べると『正しいキャッチ姿勢でシートトップに到達した時点で、素早いエントリーのもと、水の中の抵抗を最大限に減らしながらつかみ、瞬時に体(脚)を使って艇を動かせるか』

こういうことを今最優先事項として考えているということです。

当たり前のことでもあり、他に考えるべきこともまだ多くあると思います。

でも今はこれらを口で言うことではなくて、きちんと実践させることができるかを私は今試されているのです。

ですからこれを最短経路で、誰でもすぐに習得できる方法があれば是非教えてほしいものです。

もちろんまったく考えの異なる人もいるかもしれませんし、答えはいくつあってもいいと思います。

でも私はこれからも自分で感じたこと、得たことを伝え、向上していきたいと思います。

誰を頼ることなく自分でやってきた自負もあるので、これからの部員らにも自ら考えて、それを実践してほしい、そうあってほしいと思います。

さて、週末には戸田レガッタが開催されます。大学生や社会人の出漕は少ないようですが、季節的には漕ぐのだけでなく、観戦するにも適した時期ですので、是非ボートコースへ足をお運びください。

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