水上での指導こそがモットー

ブログを開始して以降、更新頻度が多くなっていると自分では感じているものの、そもそも誰のために書いているのか、これが何につながるのかは、まだすべてが半信半疑です。

それでもコロナ禍であること、また自身の環境の変化などもあってか、最近は人とコミュニケーションを取る機会が滅法減ったと感じています。

コミュニケーションと言ってもこれまではどちらかと言うと自身の考えや今を伝えることが当たり前にあった環境から一変し、ただただ今は静かに、寡黙に過ごすことが多くなっています。

そんな中、このブログを開始してからは少なからず頭と心の整理ができるようになりました。

SNSはもってのほか、以前まではブログなど自身が書くことすら想像もしておらず、ブログを書く人は何かこう特別な存在で、自分とは別の生き物とすら思っていました。

でも今はその気持ちが、なんとなく理解できるようにもなりました。本来、自分は言葉にしたり、文章にしたり、表現することが好きな部類なのかなとも今では思います。今更ですね。

とは言え、あまり勢い余って書くと後が続かないので、張り切り過ぎず、適度に自然体で構えながら過ごす今。書くことが義務となるわけでもなく、こうして書くことすら楽しめるということは部の活動も至って順調なのだと思います。

それは学生らのモチベーションの高さ、期待値、そして何よりボートを教えることが、好きになりつつあるのだと感じているからなのかもしれません。

また前置きが長くなりました。
さて、今日は実になんと二ヶ月ぶり?に私自身も乗艇をしました。

夏が終わり、新人戦に向けてとクルーを固定してからはあまり自身の出番もなく、おかげで体も随分と鈍っていましたが、あまりブランクを感じることなく、また久々を楽しむ余裕もなく、気づけばいつもながらの水上での指導にも熱が入っていました。

この二ヶ月はビデオ撮りをしながら、時折、伴チャもしながら漕ぎを確認し、それぞれの指導にあたりました。

もちろん陸から見て気づくことも多々あります。でもそれを伝えることの難しさや、何よりその時に本人たちが何を思い、何を感じているか、その点が分からないのがいつも気がかりではありました。

陸に上がってから、感想を聞いたり、直接伝えたりもしますが、それでも次の練習までには当然頭からはほとんど消えるわけです。でもそれが普通なんだと思います。

ですが、同じ水上にいれば近くで見るだけでなく、細かな点も含め肌で感じ取ることができます。

また、すぐにコミュニケーションも取れ、次の漕ぎの周回前には意識を変えることができます。これほど効果的なことないと自負しています。

監督就任当初からつい最近までも指導にあたっては、状況に応じて直接乗って教えてきたつもりですが、どちらかと言うと独り立ちするまで、という割り切りみたいなものも持ち合わせていました。

ですが、今は自分自身も体力をつけて、共に練習として参加できるようにも心がけています。

そして、その中で伝えられることは最大限伝えていきたい、そんな思いを強く持っています。

正直、自身の年齢を考えてもこうして直接、水上で指導できるのもあと数年ではないか、そう思えば思うほど、今しかないのだという気持ちで、精一杯伝えてもいます。

自分で言うのもなんですが、恐らく全国的に見ても、監督自らが乗って指導する大学は稀でしょう。

選手生活を終えると同時に競技を終えるのがこの世界の常。実績があればあるほど、現役時代のようにはできないとプライドが邪魔して、指導に際しては、自ら乗ることを選択する指導者は皆無だと思います。でも私自身は水上での指導こそモットーとしています。

また今日は自身の乗艇での指導だけでなく、とある社会人の一流選手にオファーをして、鏑木と一緒に乗ってもらい直接指導をしてもらいました。

こうした社会人選手というのは本来、敷居が高く、学生からすると近寄り難い存在なわけですが、現役でかつ、実績も申し分ない当該選手が共に乗って教えてくれるということは、鏑木自身にとっても貴重な経験となるのは言うまでもありません。

そして今何が必要かを自らがダイレクトに掴むきっかけになるであろうという確信もありました。

実際に、練習を陸から見た姿は、これまで普段の練習で見ていた鏑木の姿とはまるで別人で、陸に上がってきた開口一番の本人の感想からもこの体験がいかに貴重で、効果的だったかを物語っていました。

これにはどんなに私が老体に鞭を打ったところで、当然敵うものでもなく、素直に脱帽なわけですが、だからこそ今の彼に必要なことを肌で感じさせてくれ、生の言葉で分かりやすく指導してくれたことに本当に意味があったのだと思います。

私は、この競技の特性から監督やコーチという存在には半信半疑です。

ましてや自身が大学に入ってからは外部コーチ等の指導は受けずに来たので、そう思い込む節さえありますが、やはり陸からの指導には限界があると感じています。

やっている選手らはある程度の基礎を乗り越えれば、そこからは自らで考え、研究して、上達をしていくものです。

もちろん陸からのアドバイスが必要なときもあれば、互いの信頼関係で上達することもあるでしょう。それでも、間近で目で見て、体感させること、これこそが何よりの近道だと思います。

「百聞は一見にしかず」

最後にこの言葉を彼は、学生らへ伝えてくれましたが、まさにこれに尽きるのだと思います。

ただでさえ、高校から続けてきた選手らとの戦いは熾烈です。大学4年間でそこに挑むためには、どこよりも、誰よりも最短経路で同じ土俵に立たせることが必要です。

そのためにできること、それこそが私自身の今の最大の武器なのですから。

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