1番へのこだわり

師走です。さすがに12月ともなると年の瀬が近づいていることを随所に感じさせます。

市内では至る所で年末の駆け込み工事が行われ、思わぬ時間に渋滞にはまることも出てきました。

そして我らが居城でもある国立艇庫も今月から本格的に改修工事が始まりました。

普段であれば拠点としている1番艇庫も、その工事対象となり、今は2番艇庫の一角に追いやられ、半分以上の艇も仮設置き場への移動を余儀なくされています。

今年の冬は使い慣れないこの場所で過ごすことになりそうです。

私が学生だった時代は青学の場所と言えば7番艇庫でした。ちょうど今の国立艇庫でいえば4番の場所にあたるわけです。

当時はここを我々が独占的にエルゴ、ウェイト器具などを置き、専有していたものですが、その頃が当たり前の方からすれば今は不思議に思えるくらい、管理も含めてまったく違うものになっています。

私が監督を引き受けて訪れた時の国立艇庫の状況は既に私物を置くことも許されておらず、当部の艇を置くアーム位置はいずれも最上段で、一人で艇を出すことすらままならない状態でした。

過去の話しを聞く限りでは本格的な改修工事の際に希望?抽選?に手あげしなかったことで、当部の艇は誰もが望まない位置へ自然と追いやられたとのことでした。

当時はそんな状況からの部の活動再開で、部員がいないだけでなく、戸田で活動していくことすら難しいのかと唖然としたのを覚えています。

それでも時間をかけて粘り強く交渉しながら場所の変更をお願いし、新たに艇を買うためのアーム確保にも奔走しました。

またOB方の温かい支援もあり、10年かけていずれも中古艇ながら当時の艇の大半を入れ替えることに成功しました。

部としての結果はまだまだであるものの、環境面の改善という点では、一つの成果となって今にあらわれています。

ちなみに先にも述べた1番艇庫の利用についてですが、なぜここを拠点とすることになったのか実はあまり記憶にありません。

たまたま活動当初、自身が乗って指導するためのダブルがそこにあった、それだけのことなんだと思います。

ですが、1番という数字に今では縁を感じており、今冬ここを離れることになることになって、愛着を感じずにはいられません。

その思いに馳せるだけでなく、この冬から春にかけては練習の質、中身こそが重要であるため、その成果をかたちとして表し、また1番艇庫に戻る日を楽しみに過ごしていこうと思っています。

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