成果を追い求める時間と場所

早いもので、もう10月ですね。暦の上では衣替えの季節ですが、まだまだ半袖が手放せず、暑さを感じる日も多い今日この頃です。

先週は筋肉痛を抱えての週明けでしたが、今週はそれに加えて久々に手にマメができてしまい、洗面すら憂鬱な日々となっています。

先週末は、インターンで不在だった飯尾に代わり、淡路と私で付きフォアクルーのシートを埋めました。私の担当は土日の午後。両日とも12kmを漕ぎ込み、さすがに疲労困憊。休日なのに休んだ気がしない週末でした。

さらに月曜日も休みを取って、久々に外から練習を見ようと訪れたのですが、思わぬ欠席者が出たことで、またしても付きフォアクルーの一員に。しかもこの日はジーンズ姿。外から見れば、異様な漕手が一人いたかもしれません。

何度も言っていますが、私ももう45歳。学生と同じように練習をこなす姿に「そろそろ限界かな」と思いつつも、いざクルーに乗れば一番元気だったのも事実です。

最近では日が暮れるのも早くなり、18時を過ぎると真っ暗なコースでの練習。そんな中で漕いでいると、現役時代を思い出し、気持ちまで若返るような感覚になります。スイープ種目の新鮮さもあって、気持ちまでノリノリだったのかもしれません。

今回の練習で私が意識したことは、以下の3つです。

  1. **クルーが漕ぎやすいバランスを作ること**
  2. **水上での無駄な休息を減らし、生産性を上げること**
  3. **常に声を出し合うこと**

これがどれだけ彼らに伝わったかは分かりませんが、せっかくの機会ですから、練習中のモチベーションを少しでも高めたいという思いで乗艇しました。

クルーの印象としては、正直悪くありません。2番のポジションこそ淡路→徳谷→飯尾と日替わりでしたが、1年生中心のクルーで、フォアでこれだけ漕げるのは驚きでした。

この夏、他大学での修行経験や、ほぼ毎朝練習を見てくれる元さんの存在の大きさを改めて感じました。

また本来なら付きっ切りで見ようと思っていた菜名ちゃんも、たった一週間で見違えるほどの成長を遂げていました。

水上で彼女の漕ぎを見て、同じストペアだった髙橋に「上達したね」と声をかけたところ、「菜名はすごいっすよ、もう遥かかなた、遠い存在です」と。同級生からも一目置かれる存在になりつつあるようです。

これこそ、元さんの指導力の賜物だと思います(涙)。

東日本新人戦まであと10日

そんな1年生中心のクルーが目指す東日本新人戦まで、残り10日ほど。今年は10月の3連休と重なる日程のため、例年より応援者も増えるかもしれません。

先日、組み合わせが発表され、女子シングルスカル・男子舵手付きフォアともに予選は3組。準決勝はなく、着順とタイムで決勝進出が決まるプログレッション方式です。

両クルーとも目指すは決勝A。競技を始めて間もない選手たちですが、一つでも上のレースで戦えるよう、残りの期間でさらに成長してほしいと思います。

主将の飯尾も、同期間に行われるスカル選手権に出漕予定。1年生クルーのサポートで練習時間は限られていますが、今年1年間磨き上げてきたシングルスカルでの集大成を見せてくれることでしょう。

そして、インカレ後の状況を知る方なら「白川はどうした?」と疑問に思うかもしれません。実は現在、某大学へ修行に出ており、全日本新人選手権が終わるまでは当部の活動にはほぼ参加できません。

それでも、当部の代表として堂々と全日本の舞台で奮闘してくれるはずです。2年前に淡路が同様の修行に出ていた時よりも、安心して見守ることができていますし、何より本人が今を楽しんでいるように感じます。

彼が目指す全日本新人選手権は、11月の3連休に重なっての開催予定。ぜひ現地で、新たな歴史の1ページをご覧いただけたらと思います。

部員たちへ伝えたいこと

週末の練習で意識した「タイムパフォーマンス(生産性)」について、少しだけ。

タイムパフォーマンスとは、かけた時間に対して成果が見合っているかという考え方です。学生生活では、授業時間のように決められた時間の中で行動することが当たり前になっているかもしれません。

でも、部活動の練習はそうではありません。社会に出れば、時間ではなく成果が求められ、それが対価にもつながります。

これから社会に出る部員らには、いち早くこのことをこの場所を通じて学んでほしいのです。

練習時間に縛られるのではなく、限られた時間の中で成果を出す。決められた距離を、いかに速く漕ぐか。一本の漕ぎで、いかに進めるか。これらも生産性の一つです。

これはシンプルですが、非常に重要なことです。ですから、どの大学にも負けない姿勢を、是非ここで培っていきましょう。

*本日のワンショットは水上から撮影した夜のコース風景です。土曜日はこの練習中に北区で打ち上げられた花火を見ることができました。

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