課題の分離として考えてみる

ご無沙汰しております。最後の投稿から気付けばかなりの時間が過ぎてしまいました。

特に大きな何かがあったわけではないのですが、朝も含めてブログを書く余裕がなかったのは正直なところです。

気付けばもう梅雨入りなのでしょうか。先週末は台風の影響による大雨でボートコースがまたしても浸水していました。これにより予定されていた全日本マスターズレガッタは中止、そしてコース使用にも影響があったようです。

ようです、と他人事なのもちょうど先週末は地域のイベントで土日とも拘束され、コースへ行くことができませんでした。

最近は新入部員の加入により、自動的に枠の無くなった私はトレーニング参加もできていません。とは言え、コツコツと体力作りは継続していますが、少し落ち着けば乗艇なんかもしていこうと思いますが、それはさておき。部員らの顔を見る機会もコミュニケーションも減っているので、そのあたりをどう埋めるかは私自身の課題なのでしょう。

さて、久々故に何から書こうかすらまとまらない状況ですが、一通り最近の出来事を報告してみます。

全日本選手権を終えた翌週の5月28日(日)、戸田ボートコースで関東理工系レガッタが開催されました。

結果は全日本選手権通りのクルーで挑んだダブルスカルが決勝進出で3位入賞を果たし、シングルスカルで出漕した鈴木、吉澤は残念ながら予選敗退となりました。

先月あたりから個々の課題、チームの課題がチラつきはじめ、解決しないままレースだけを迎えてはいるもののここまでが一つの区切りでもありましたので、あまり結果だけに捉われることなく、経験を積むということでは意味があったのかもしれません。

中でもこの日は久しぶりに社会人チームのK又さんが顔を見せてくれ、直接的なアドバイスをしてくれました。彼はそれこそ、全日本選手権で堂々の連覇を果たし、名実ともに日本一の選手です。

そんな彼だからこそ、また大学から始めた彼だからこそ、実体験をもとにしたアドバイスは非常に的を得ており、レースの一瞬でよくぞそこまで見抜けるものだと私自身も感心したものです。

そしてこのレースを終えて、翌週には今後に向けた選手間の話し合いの場を作るべく、オンラインミーティングを実施しました。そこには結城コーチにも参加してもらい、今の現状を踏まえて、何をしていくかについて今一度考えてもらう機会としたのです。

もちろん技術的な課題も多く残ります。それでも、それ以上に練習量、漕ぎ込みという点で補うこともまた必要であり、それは単にがむしゃらにでもなく、やらされるでもなく、自らが必要だと思って取り組むことが第一だということです。

そのためにできる練習方法や取り組みを宣言してもらう、そう伝えたつもりですが、今日までに決意表明したのはたった一人でもありました笑

それは選手がどうこうでなく、声が届かない発信側の問題だと思うので、私の大いに反省すべき点です。もちろん報告をしなくとも、それぞれに行動は開始していることはよく分かっています。それでもコミュニケーションというのは今では簡易な方法で取れる時代ですから必要性を再認識してもらわないといけませんね。

新入生の練習方法についても昨夜、少し意見の食い違いを感じましたが、現況や目的を定期的に発信、共有していないと相手が求める回答にすらたどり着きません。すべてはコミュニケーションの問題なのだろうと思いつつも、それだけに原因を求めず、これをどうしていくべきかを行動していかなければいけませんね。

すべてにおいても問題点は共通しているのです。そう、誰の課題であるかという点です。

アドラー心理学でもある『課題の分離』について皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

まさにそれと同じで、その課題が私の課題であるかどうかを見極めて、私は判断しています。皆の課題であれば皆で解決をしてもらわなければ前には進めません。

課題の分離はどちらかというと人間関係の中での問題に際し、感情を整理する意味で用いられることが多いですが、私はこれはボートの指導、監督という立場でも常々意識しています。

先に述べた練習量についても皆が課題として認識して行動を起こせるきっかけを作ることこそ、私自身に課せられた使命ですので、決してこうやるべきだ、などという押し付けをする気は毛頭ありませんので。

とにもかくにもこの三か月が一つのターニングポイントになります。泣いても笑ってもこの三か月でどう生まれ変わるか、それはフィジカル面だけでなく、メンタル、いや意識を高めて、更にはテクニカルな面も含めてすべてで変わる必要があるのですから中身の濃い時間にしていきたいものですね。

他にも書きたいことはありますが、おしゃべりが過ぎると読み手にも飽きられるでしょうから本日はこのあたりにしておきます。

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