また一歩、大きく踏み出す

ここ最近、週末にかけてお決まりのように雨に見舞われ、週明けとなる月曜も雨スタートということが続いています。平日の日中は晴れて、汗ばむくらいの陽気も週末になると雨模様から気温も下がるので体調管理が難しいですよね。

先週末、選手全員が喉に違和感があると鼻声で話すのを聞くと不安になりましたが、幸い発熱等の症状があるわけでもなく、活動にはあまり支障はないようで安心しました。5類に移行したと言ってもコロナが世間から消えたわけではないので、これからも用心しなければなりません。

今週、いよいよ全日本ローイング選手権の開幕が迫っています。昨年で100回の記念大会を終え、今年はローイング協会へ改名して初となる全日本選手権。当部も軽量級ダブルスカルでエントリーしておりますが、出漕まで残り数日となりました。

最後の週末となった先週も普段とは変わらないエルゴに乗艇の2モーション。レースがあるからと言ってハードにするわけでもなく、クールダウンすることもなく、至って普段通りでレースを迎える姿勢です。

国内最高峰の大会ながら当初は見送る公算も高かったことからここを目標にしておらず、突如参加の方針を固めたと言っても過言ではありません。ですから結果はそれこそ厳しいものになるかもしれません。それでもここに出ると決めた以上、次につながる何かを得られることが大切です。

これまでも書いてきたようにここ最近の部の課題となっていることを皆に意識してもらいながら2,3か月での改善、意識づけを課しています。ですので、この数日で急激に変わること自体難しいでしょうし、今は現状の持てる力を最大限に発揮するしかないのですから、割り切った気持ちでいるのかもしれません。

また、土曜日は鏑木不在ということもあって久々に私が淡路と一緒にダブルスカルに乗ることになりました。私も体を動かすようになって、しばらく経ちますが、漕ぐにはまだまだ体力を戻す必要があるのを実感したのが第一の感想です。逆に言えば自分がもう少し体力を取り戻せば教えられることもそれなりにはありそうなので、夏に向けてこうした機会を淡路だけでなくとも、他の部員も含めて作っていこうと思います。

それでも久々の淡路の漕ぎは明らかに以前よりは上達しており、1年そこらで大きく成長したものだなと実感もしました。経験1年でここに挑むこと自体、異例なことでしょうけど、戦う権利があるのであれば大きな舞台に挑んでこそ、ということもあるでしょう。失うものは何もないので、思い切ったチャレンジ精神とレースを楽しむことを伝えておきたいと思います。

日曜日も同様の天気に悩まされ、午後の乗艇中には時折激しく降る雨でさすがに体も冷え込みましたが、練習後には艇輸送に際してのリガーの取り外しや持参する物の確認なども一通り済ませました。遠征、しかも艇輸送をしてとなるといつ以来でしょうか。

以前に全日本新人選手権が宮城県の長沼で開催された際に遠征しましたが、これは艇はすべて現地で借用したのであまり大掛かりな準備は必要ありませんでした。私の現役時代も同じく全日本新人が長沼で開催されたため、一度だけ大学時代に遠征も経験しましたが、やはり戸田の地でレースができる普段のありがたみを感じずにはいられません。

同時に地方大学が戸田に来ることも金銭面含めて大変なことですから、戸田に拠点を持つ団体も出来る限りのサポートをするべきだなということも改めて認識したものです。

とにもかくにもある程度の手筈は整え、水曜日に選手らは艇とともに海の森に入ります。私自身も現地への参戦は金曜日からとなりますが、それまでの間は結城コーチに託し、他部員らも授業の兼ね合いもありますが、少数体制でサポートしてくれます。

今回はエルゴ基準もあって出漕は1艇にとどまりますが、これは二人だけの挑戦ではなく、部全体での大きな挑戦であり、また一歩、大きく踏み出そうとしています。この先に待ち受ける現実、そして今の我々が今後どう進んで戦っていくのか、大きな意味も問われるものとなると思っています。

こうした覚悟やこれからを見据えても重要な意味をもつのですからしっかりと応援し、見届けてきたいと思います。レース映像は公式Youtubeなんかでも見ることができるようですので、現地参戦は難しくとも青山学院大学ボート部が十数年ぶりに本大会で漕ぐ姿を見届けていただければと思います。

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