11月に入り、そろそろ上着をと思いながらも先週末の連休、そして週が明けても今だに夏日が続いています。
今年の秋はちょっとした異常気象で、この暑さに加え、近年頻発していた台風や大雨による災害もほとんど心配する必要がありません。
そんな平和な秋の最中、先週、日本中を騒がす大きな事件が発生しました。
当日、ワイドショーやニュースでも広く放送されていたので、自然と私の安否に関連するという想像を膨らませた方も多くいらっしゃったようで、お気遣いの連絡など数多くいただきました。
ご心配いただきありがとうございます。
おかげさまで今は職場も都内ですし、今回の事件に関わったり、巻きこまれるようなことはなかったのですが、気にかけていただけること、そしてボート部を通じた繋がりがあることをありがたいものだなと改めて感じました。
ぼかして書き過ぎて、むしろこれが何を指すのか、分からない方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは皆さまに御礼の気持ちとして、あえてここに書かせていただきました。
さて、部の方ですが、シーズンに比べて一気にペースダウンしたかのような活動で、戸田のボートコースの雰囲気自体も違って見えています。
毎週末に社内レガッタなどが入るこの時期とあってはそれも仕方ないところなのかもしれませんが、当部だけでなく、ほぼ一日となるこの閉鎖によって、各大学は早朝のみの乗艇を強いられているのか、あまり他校の姿を目にする機会もありません。
こうしたレガッタの盛り上がりを見るとコロナ禍を脱した以前の姿にも映る一方で、練習環境という点で見れば、こうしたレガッタこそ海の森を活用してほしい、というのが私個人の本音です。
日曜日の午後の練習から私も参加しましたが、開放後にコースを使用して練習ということで蹴りだしたのは17時前でした。
当然辺りは日も落ちかけており、蹴りだし直後から懐中電灯を灯しての練習開始でしたが、他クルーのいないコースコンディション、そして久しぶりの照明を受けた中での練習にはなんだか懐かしさすら感じました。
この日も付きフォアがメイン艇となると現役部員が一人余るため、そこで私が飯尾を預かり、二人でダブルスカルでの乗艇となりました。
特にこのオフシーズンはシングルスカルでの練習はなるべく控え、クルーボートに乗ることでまずは基礎的な技術をしっかりと磨いていくことに主眼を置いています。
ですから、人数次第では私自身もメンバー入りして、こうして練習することがまだ必要な状況でもあるのです。
飯尾と乗ったのはこの日が初めてだったでしょうか。乗ってすぐに漕ぎ方そのものに違和感があったので、まずはゆっくりと技術指導をはじめることにしました。
ちなみにこの日の練習はほとんどをノーフェザーで行いましたが、恐らく飯尾はバランスを一切気にすることなく、漕ぎに集中できたと自負しています。
以前に鏑木にも指摘されましたが、私と乗ることに慣れるとそれに甘えてバランスを取ることを学ばないそうです。
それでも二人で艇を進めながら、ストレスなく、改善のみに集中できる状況を作り出すことも必要だとそれに注力するのも私の役目です。
もちろん飯尾だけでなく、今後全員と乗りながらコミュニケーションを通して、一つでも多くの気付き、発見、そして正解への道しるべとなるよう指導していくつもりです。
また練習後には定例となったミーティングでその日の振り返り、連絡事項なんかを共有することが定着してきています。
それぞれが今何を思い、考えているか、まだまだ一方的な感想程度に止まっていますが、TAが考案してくれた目標管理シートなんかも活用しながら、直近の目標を掲げ、そのために何をしていくか、具体的な行動を意識させることにも取り組んでいます。
当面の目標となるのは12月23日に予定するエルゴ測定です。
このペースの練習では到底記録更新には至らないでしょうが、掲げたからには自らがどう取り組んでいくか、まさにそれを試し、終了後には振り返り、また目標を掲げる。
当たり前と言えば当たり前のこのサイクルを部全体として取り組み、またその内容なんかも各々で共有することでブラッシュアップしていくということにしたのです。
最近特に思うのは何事も個人の熱量、気持ち次第で結果が大きく変わってくるということです。
このままではいけない、常に高い意識を持ち、日々前向きに取り組むことが当たり前と思うタイプの人間は実は意外と多くありません。
あまり向上心もなく、自分でここまでと決めて、何も求めずに仕事をする人も多く目にします。
どちらがいい、それは互いの立場から考えれば、すべて自ら選択しての行動なのでしょうが、やはり結果を求めることにおいては意識の高い人間が重宝され、他者にもいい影響を与えてくれます。
そういう意味では彼らが掲げたこの目標。誰がどう行動し、結果を出すか、それも今の楽しみの一つにもなりそうですから、この経過も見守っていくつもりです。
また、今週末はクリスマスレガッタが予定されています。
貴重な500mというレースは見るものにとっても、漕ぐものにとっても楽しみなものです。
最近ではこのブログの投稿ネタ不足も露呈していますが、この機会に得られるものがあればとこちらも楽しみに待ちたいと思います。
コメント