春合宿は順風満帆も追い風は程々に

早2月が終わろうとしています。年が明けて、あっという間の二か月で時間が経つのはつくづく早いものと感じます。

当部の春合宿もこれでようやく折り返しとなるわけですが、部員らにとっては、この春は逆に長いと感じているかもしれません。
1年生の鈴木や吉澤にとっては初めての春合宿であること、そして2年生の鏑木も昨年は私の仕事の合間であったため合宿と言っても時間も限られていたこと、こうした日数や時間感覚もありますが、それ以上にこの中身に理由があると思っています。

当部の当面の目標はインカレに向けてエルゴ基準を全員がクリアすることにありますが、そのために現状を打破することが必要であり、これまで課してきたハードエルゴを更に強度を高めた内容に変更しました。(下記参考までに記載させていただきます)

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①【TR 3000×3(SR:30)】
本番の2000mより少し落ち着いたレート30で、
スタートスパートとラストスパートがない2000mのようなイメージで漕ぎ通す。
2000mの目標ラップの+5秒以内を3セット続けるのが理想

タイムが落ちてもレート上げずに、ドライブの力でタイムを戻す。
レスト中はなるべく動いて心肺と体の負担を減らす。

狙い:2000mよりも長い距離での高負荷の練習で2000m1本のタイムトライアルへの恐怖心を減らす

②【インターバル 500m×8set】
目標:8本の平均タイムが2000mの目標タイム500mラップ-2.5秒
(例:7分目標であれば、1:45-3秒=1:42.5平均)

8本を2000mの第1Q〜第4Qに分けて意識的にトレーニング

狙い:2000mよりも短い距離でより速いペースを続けることで、高い強度をだせる体をつくる。
耐乳酸能力を鍛える

③【60min(SR:20-22)】
狙い:低いレートで沢山漕いで1漕ぎのパワーをどんどんつける。
ハイレートでよりタイムが出るために、1漕ぎで進む距離を1mmでも長くする。

有酸素トレーニングゾーン3の目標ラップ以内を目指す
前回の記録を1mでも超える。(時間が長いからラスト15分からでも挽回可能。最後まで諦めない)

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これはいつもアドバイスをもらう社会人コーチに依頼して組んでもらったもので、質、量ともにこれまでをはるかに凌ぐものとなりました。
現在は週3回のモーションでエルゴの3つのメニューを行っていますが、正直これは見ているだけでも過酷です。

これまでの当部の指導でもここまでは課してきてはおらず、そこに挑む彼らの姿にはただただ頭が下がります。

私自身も現役時代の最後はエルゴの苦手意識を克服し、むしろ毎日やることを当たり前にするくらい好きになったものですから今でも見ているだけだと体がウズウズしてきますが、このメニューを行うとなると覚悟が必要です笑

もちろん今回はそこに狙いもあるようですが、これを乗り越え、目標とするタイムにどこまで近づけるか、それがこの春の成果となることでしょう。

本日は強風の影響もあって、通常は午前にエルゴ、午後に乗艇として組むものの午後に最もハードな3000m×3setを行ったため、疲労感で思うように体は動かない中でもやり切ったのですから大したものです。

それにしても春と言えば、毎年のように寒さと強風に悩まされるものですが、それも特にこの2月に多い悩みです。
実際に今月も予定していたメニューをこの時期特有の追い風、白波によって中止、変更を強いられることもしばしば。
とは言え、昨日あたりから春めいた陽気の気候を感じることができましたし、これからは日中の気温も上昇し、いよいよシーズンの到来を感じさせてくれます。

来月からはお花見レガッタも予定され、乗艇でも少しペースアップが必要になってくるでしょうから、より充実した時間になるといいですね。

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