今までの自分を超えていけ

先週末の練習で経験した新たな気付きから、これからの練習についてもいよいよ真剣に考える必要があると私自身も思い直し、週中に鈴木、淡路とコアミーティングを行いました。

あの体験を経て、二人は何を感じ、これからどうしていくか、もう一度考える機会にできると思ったからです。

そこで、まずはそれぞれに今後の練習についてどう考えているかを問うと、返ってきた答えはやはり迷いが根底にありました。

目指すべきものは定まりながらも、そうではない現実との葛藤、そして今取るべき行動が分からないというより、決めきれない、そんな心境だったのだと私は感じました。

来季に向けては「勝つ」ことが目標とは言え、実際にはそれに向けた行動がふわっとし過ぎていて、それが目標に落とし込めないことも一因としてあったのでしょう。

そこでもう一度、目指すべきゴールを明確にし、そのために何をしていくか、きちんと整理することからこの日のミーティングでは話をしたのです。

もちろん投げかけはしたものの、どう行動するかを考えるのは自分たち。

監督が言ったからやるではなく、自分たちが決めた目標に対して、考え、行動する。これが今のうちのスタイルですから、そのこともこの日を機に改めて理解をしてくれたことでしょう。

こうしてこの土日は仕切り直しとまでは言いませんが、今まで以上にしっかりと目的を持ち、練習を再開していくことを主眼としました。

特に乗艇におけるクルー編成においても現状の練習の目的を明確に鈴木、淡路はより質の高いスピード追求を主とするため別クルーとし、残りの吉澤、上野、飯尾は今のうちからの基礎固めのため私が預かることにしたのです。

おかげで土日の午後の乗艇では私もクォドで計30kmを漕ぎ込みましたが、普段一緒に乗る時の技術指導ではなく、部員らの通常の練習を共に行ったわけですからさすがに体にはガタがきます。

これほど股関節が痛い週明けはそう記憶にありませんが、43歳にしてここまでやる自分をむしろ褒めてやりたいと思います笑

そもそもここ数週間はトレーニングにも参加できず、はっきり言って運動不足は否めませんでした。

そこに加えて病み上がりで体調は万全でもありませんでしたが、そこは土日ともに暖かい気温だったことが救いでもありました。

また自ら二人に今後について投げかけた手前、自分も奮起せねばという思いも強くあったのでしょう。

少し無理はしましたが、それでもこの痛みと引き換えに充実感というか達成感をほんの少し感じているので決して悪いものでもありません。

そして、昨日の練習を終えてのミーティングではそれぞれも中身の濃い土日の練習であったような発言も見受けられ、意識改革にもつながったことが見て取れました。

もちろん一過性のものではなく、これを継続していかなければいけません。

年末年始の長期オフを控え、少し練習の強度を緩めている今ではありますが、気持ちまで緩み過ぎるとそれが当たり前になってくるものです。

ですから、あえてこのタイミングでこうして皆の気持ちが引き締まるのも必要だったのだと思えます。

目標が先にあると人は気持ちも含めて緩みがちです。もちろん時にはそれも必要なことであり、悪いことだけではありません。

それでもうちの部はただでさえ少ない練習日数、練習時間によって上を目指そうとしています。

だからこそ、1日1日、1回1回、いえ、1漕ぎ1漕ぎを中身の濃いものにしていかなければいけないのです。

そのために必要なことは個々のモチベーションや意識の差なんだと思います。

だからこそ私が乗ったクォドメンバーには出来る限り、気持ちを上げながら水中強度を上げていくように自ら声を出し、引っ張りました。

その意図を土曜のミーティングで伝えてからの翌日の練習では部員ら自らが声を出してくる姿も見られました。

ほんの些細なことでもいいのです。その目的や意思を伝えることで人は行動が変わるのです。

こうした練習に対するモチベーションや意識をそれぞれが日々変えていかなければ先にある目標には到底たどり着きません。

私自身の過去の結果ごときがサクセスストーリーだとは思いません。それでもそこにたどり着いた、成し得たにはこうした日々の目的意識があったことは事実です。

ですから自身の経験に基づき、伝えられること、姿勢で見せること、できることは今すべてやる。それが今の彼らとの私なりの向き合い方なのでしょう。

そう考えるといつどんなときもこうして目の前のことに全力で向き合うという精神を自分の中でも持つようになりました。

やはりそれはこのボート部で培ったきたものなんでしょう。

ボート部が楽しい存在であることも当然必要です。それでも自己成長に欠かせない何かを育む場にしていかなければ本質を見失いそうにもなりますからね。

ですから「勝つ」ということに拘ることもそうですが、漠然としたものより、まずは目先にある「今までの自分を超えていく」、そんな環境にしていくことも必要だと感じたこの週末でした。

今、皆に課した練習の取り組み方なんかはまさにそれです。

『今までの自分を超えていけ!』これに尽きるのですから、更なる成長に期待しましょう。

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