季節の移り変わりと意識の変化

いよいよ肌寒さを感じることが日に日に増えてきました。

10月と言えど巷ではクールビズも浸透し、今だにノーネクタイだったり、そもそも最近では衣替えというタイミングすら見失っています。

私も基本はまだ上着は羽織らず、ワイシャツ一枚で出勤しますが、さすがに朝晩はそれでは肌寒いのも正直なところ。それでも日中の秋晴れと心地よい気温にはこのくらいが丁度いいのです。

先日の東日本新人を終え、いよいよ今季を終えたと言わんばかりに気持ちがクールダウンしつつあるのを感じたのが昨日の結城さんからの電話でした。

「以前にお願いしていた全日本新人でのダブル借艇の件だけど・・・今日から使いたいらしいんだ」

スッカリ忘れていたという焦りと同時に、はて?こんなに早く戸田に来るんだな、と内心思いながら使用は問題ないと伝えた後に今週末にそれが控えていることに気付きました。

今月に入り週末に仕事関係の予定が多くあることでスケジュール感覚すら抜け落ちていました。もちろん別の予定があるとかではなく、ただただ今週だという意識がなかっただけなのです。

その原因は部としての参加を見送ったことが一つにあるでしょう。

エントリー自体はしましたが、さすがにこれは間に合わないと出漕を見送る判断をしました。

ただ、部としては・・・。ということで、青山学院大学の名前はなくとも選手としては淡路がエイト種目で出場を予定しています。

これは色んな意味もあって、私が勝手に公表するのは控えねばという思いでこのブログにも具体的には報告もできませんでしたが、今回、ある大学からお声かけいただき混成クルーで出漕を予定しています。

当の淡路本人も今はそのクルーでの出場に向けて合宿生活に入っており、この間、練習を見ることもなく、今日に至ります。

素晴らしい環境に身を置いている以上、私ごときが練習を見たところで、というのも正直な気持ちもありますが、レースこそで見てみたいというのが本音なのかもしれません。

そんなこんなもあって青山学院大学ボート部としての監督は一旦休止と言いますか、全日本新人に向けてはお役御免という状況なのです。

それでもインカレの際に借艇希望を募った影響もあってか、今回も借用希望をいただき、付きフォア、そしてダブルスカルの2艇を貸し出すこととなりました。

結城さんの突然の電話で思い出したのも正直なところですが笑、クルーは出なくとも艇が出艇するわけですからひそかに応援をしておこうと思います。

また淡路に関しては恐らく今回、上位進出が期待できると予想しています。

今の部としてはこんな機会もそうないだろうと私自身は先週、全OB向けにDMハガキを発送しました。すでに皆さまのお手元にも届いておるでしょうか。

青山学院大学ボート部の部員がたとえ大学の看板を背負っていなくとも全日本新人選手権という大会に挑み、大きな舞台で戦う可能性があるわけですから一人でも多くの方に是非生で観ていただきたい、そんな思いでいます。

もし予定されている方がいらっしゃれば当日お会いできることを楽しみにしております。

さて、あたかも監督業を疎かにしているような発言をしておいてなんですが、先週末から部の練習についても少し思考を変えて、ミーティングから開始をしました。

シーズン中は常にレースを目指してきたこともあって、立ち止まる時間を作ることができませんでしたが、一旦はここで頭を切り替える意味もあり座学から入ることにしたのです。

大学から競技を始める当部のような選手はやはり経験者に追いつくために体力、技術の向上として量を求められるのが実際のところです。

よって、ついつい練習量をこなすことにばかり目が行きがちですが、日々の練習の中にも質を求めることは必要不可欠なのです。

本来は頭で理解して実践、それが効率的と思いながらもやはり一定のレベルに達しないと教えることの意味すら理解できないこともあるのかと感じることも多々あります。

言うならば今の彼らの理解力が私自身も読み取れず、ここでまた互いの考えをしっかりと照らし合わせながらいかねばというのは先日のレースを見て改めて気づいたことでもありました。

ですからシンプルに言えば『考えるボート』これこそがまさにこのシーズンオフのテーマになるのでしょう。

単純に見えて、意外と奥が深い競技だからこそ、正解というのもないと私は感じています。

決して自分の持っている知識が正しいとも思いませんが、そんな自分でも考えながらやってきたことは自信をもって言えます。

この考えるということ自体の意味をもう少し掘り下げていけるための基礎をまたここで一からはじめたい、そんな思いで先週末は部員らと話し合いました。

来季の開幕は3月末のお花見レガッタです。約半年間という時間の中で心身ともにレベルアップした状態でシーズンを迎えるためにも焦らず、気負わず、今までにないかたちでまた進んでいこうと思うのです。

季節の移り変わりとともにボート部もまた少しずつ変わっていくタイミングなのでしょうからほんの少しの意識の変化。これこそが必要な時なのかもしれません。

とにもかくにもまずは今週末の淡路ですね。部はじまって以来の快挙をその目で見ることができるかもしれません。ご期待ください。

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