前を向いて歩こう

気付けばもう週の後半になりました。先週末は久々に土日とも終日動いていたせいか日曜の帰宅後は疲れ果て、記憶もないまま眠りについてしまいました。肝心のブログ更新はと言うと週明けにと思って書いていましたが、パソコンやら携帯やらで下書きしながら書いているうちに途中保存ができず、また一から書き始めたり、仕事が立て込んでいたりと思うようにいきませんでした。(単なる言い訳です)

それでもやはりブログを書く環境というのも非常に大事だなということと、落ち着いてそういう時間を持つことも必要だということが改めて身に沁みました。忙しさにかまけてその日暮らしをすることは心のゆとりという意味でもしてはいけない、そう感じさせてくれる今週でした。まぁこれは週中に起きた仕事のストレスにも起因していることですが、それは個人的な問題なので触れないようにします笑

さて、ここ最近は随分と日も長くなってきました。ですから先週末は土曜の練習開始時間を16時に変更してもらい、自身の仕事後からでもなんとか参加することができました。そして、この日の一番の目的は先月の試乗会以降、トレーニングにも体験参加してくれている新入生への乗艇レクチャーでもありました。

思い起こせば鏑木、鈴木、吉澤と入部タイミングもそれぞれ違うので、練習はじめの水上での指導はこれまでもずっと自分が担当してきており、恒例儀式でありませんが、自ら担当することで、ある意味、妙な懐かしさも感じていました。何よりこうして教える学生が来てくれることも4月の勧誘不発の焦りから考えるとより嬉しくもあります。

一方で、いつまでも自分一人がこの役割を担当すると、かえって初心者を教える機会を先輩部員たちが逸してしまうので、あまり出すぎるのも良くないのだと思います。ですので、未経験者にボート競技の楽しさを体感してもらうために何をどう伝えていくか、これは今後もチーム内で同じ目的、やり方というのを話し合っていく必要がありそうです。

また、ありがたいことに選手より一足先にマネージャーとして入部を希望してくれる学生が既に2名いると聞いています。マネージャーも数年ぶりの受け入れで、その役割や仕事を考えるわけですが、はじめのうちはボート競技を知ってもらうために乗艇体験を重ねることも必要ではないか、そんな話も出始めています。

特にこうした少数の部の体制では今後も新入生勧誘や試乗会は毎年恒例となっていくわけですから、確かに先々を考えると名案だとも思います。何より選手とマネージャー、そしてスタッフも含めて分け隔てなく、明確な業務の線引きをすることなく、チームが皆、自分ごととして一体的に行動してくれるのが理想ですから、そういう意味でもこうした最初の取り組みが案外肝心なのかもしれません。もちろんそれは本人たちの意思次第という面も当然ありますが、これまでになかった新たな取り組みとして検討していこうとも思います。

話しは戻りますが、日曜日には関東理工系レガッタが開催され、当部からは前回の戸田レガッタに引き続いてシングルスカルでそれぞれが出漕をしました。

結果はと言うと全員が予選敗退というそれだけを見ると不甲斐ないものでしたが、それ以上に発艇前の失格アクシデントやメンタル面での不完全燃焼やらで、反省すべき点も実は多くありました。もちろんその中で経験することで次につながることもあるわけで、得るものが全くなかったとまでは言い切れません。それでも春先からの勢いと言いますか、上り調子できていた意識が少し薄れつつあるのはにわかに肌で感じています。

こうした状況にこそ話し合いが必要と思う反面、その日は見学に来ていた新入生もいる中で、そうした機会をもつことを躊躇い、実行できませんでしたので、これはまたどこかでゆっくり時間を作るつもりです。私自身も結果や見た目だけにとらわれず、これを受けて本人たちがどう次に変わるか、もう一度見てみようとも思っています。

そして、こうした状況の中、次なる目標としてあげられる次のレースは、今月最終週に行われる東日本夏季競漕ですが、三度シングルスカル3艇でエントリーをしました。同大会はこれまでも大学側に評価されるだけの戦績を残してきた比較的上位を狙いやすい縁起のいい大会です。ですが、今は部としての結果を求めるより、個々の成長と先々につながる経験を優先しようと考え抜いた結論でもあります。もちろんここで結果を出してくれれば一番ですけど、この日のレースでの反省を踏まえどう変わり身を見せてくれるか、そこに期待してみようと思います。

こうして不本意ながら午前中に試合を終えてしまったこの日は、見学に来た新入生を対象にそのまま荒川で試乗会も行い、終了後にはちょっとした懇親の機会をもって解散しました。少しずつではありますが、こうして明るい兆しも見えてきたのはある意味うれしいことで、新入部員が入部となればそれはそれで部員らにとっても刺激となるのは間違いありません。そういった面での効果にもひそかに期待はしています。

なによりボートのシーズンはまる1年というものではありませんが、シーズン期を通して頑張り続けるのは並み大抵のものではありません。今季は特に夏から秋にかけて、否が応にもアクセルを再度踏まなければならない時期が待ち受けていますから、今は自分を見つめ直す意味でもブレーキではなく、ニュートラルな状態も必要なことなのでしょう。

ちなみにこの関東理工系レガッタの結果がどうだったかとホームページが更新されず気になっている方もおられるかと思います。こちらは組み合わせも時間も当日変更があったため、詳細な記録が確認できておらず更新しそびれています。週明けには記録をもらえるとのことですので、今しばらくお待ちください。

ついでではないですが、ホームページと言えばこれまた最近は内容の修正を加えていなかったので、この機会に少しずつですが、手も加えていっています。但し、ターゲット層を考えるとホームページの狙いは未経験者やボート競技経験者への公式情報ツール、SNSは現役部員によるリアルタイムな報告としての広報PRツール、そして私のこの監督ブログが部全体の活動や現況を伝えるという位置づけで運用しております。まぁそれぞれのツールを目的もって見てくれる方に有用なものとして提供できるといいなと感じております。

余談ですが、先日、久々に時間を過ごした元同僚との話題でもこのブログを欠かさず読んでくれていると聞きました。昨年から自身の将来に向けて体制変更などあった中で、大切な仲間たちとの距離を置くという選択をあえて自らしてきました。そうすることで、いつも当たり前のように傍にいて、思ったことをすぐに口にしながら共に歩んできたかけがえのない仲間たちと会話の機会もなくなっていました。

そんな中、私にとって、いつしかこのブログだけがある意味、思いの丈や本音を語れる場になっていたかもしれません。恐らく読んでいて、なんだろう?と思うことも多々あるのはそういうことが実は起因しています。

それでも、久々に以前のように隣に並んで座り、ああだこうだと話し合えた時間は、自分にとってもかけがえのないものでした。きっとこの投稿も見てくれていることでしょうから、改めてここにも綴っておきます。今は互いに違う環境に身を置き、苦労や悩みはあります。それでも頑張れ、頑張ろうと励まし合える関係だからこそ、前を見て進んでいけるのだと思います。日本の名曲に「上を向いて歩こう」がありますが、あれは辛いとき、涙がこぼれそうな時だからこそ、上を向くという意味なのだと理解しています。

でも失意、悲しみ、寂しさによる涙が前提にありますが、そこを我慢する必要はなく、前を向いて歩み出すことこそ、必要なことだと思っています。ボート競技をしていた私は後方から追い上げるスタイルを貫いていたので、後ろばかりを振り返っていました。人生自体、そう感じることもしばしばありましたが、いつしか前だけを向くようにしました。転んでも起き上がればいいので、地に足を付けて前を見て歩いていくつもりです。

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